日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

勘違いをしないでいただきたい事

勘違いをしないでいただきたい事があります。

このブログでは日本語の訓読みの世界の奇跡的な素晴らしさをお伝えしていきます。

 

どの世界にも言えますが、私たちは日本語という素晴らしい言語を使う事ができています。ですが、日本語が素晴らしい事と、それを使う日本人が全て素晴らしいというのは別問題になります。

よく「昭和の世代」と若い人たちから揶揄されたりする表現をネットの書き込みで目にします。

私は昭和の時代のある時期は、素晴らしい期間があったと思います。終戦後の何もなくなった日本で、ものや家が無くなり、失意の中で人々が助け合い、もちまえの工夫する力と誠実な生き方でものの見事に数十年で先進国に追いついた時代がありました。

その頃の日本人は貧しいながらも希望にあふれ、キラキラしていたと言われます。

私が幼少の頃、1963年に「吉展ちゃん誘拐殺人事件」という事件が起きました。子供を人質に身代金を要求して、結果的に子供を殺すという悲惨なものでした。

当時は、日本人がこんな酷いことをするなんてと日本中の新聞がその記事で埋め尽くされたようです。逆に言えば、そんな事件が驚きを持って受け止められるほど、日本人には良識というものがありました。

ところが経済が発展して世界でもトップクラスの経済大国になると、お金の世界が良識を駆逐したような時代となりました。夢を果たすためにお金を稼ぐのは当然ですが、何の努力もせず、人を騙してまでお金を稼ごうとする事件が毎日ネット上に溢れています。

特に、お年寄りを騙す事などもってのほかです。

私たち日本人の良識が日本語の持つ素晴らしさからだんだん離れて行ってます。お金は生きるためのエネルギーです。ただ、判断基準が良識からお金に取って代わると世は乱れます。

日本語は私達の祖先が、ありがたい四季の変化や温暖な気候、諸外国とさほどもめずに(守りきって)自然と共生しながら築いてくれたかけがえのない財産です。

もちろん、3度ほど大きな危機に出会っています(3度目は今現在です)

 

ですから、この日本語の素晴らしさに見合う人間である事が、乱れて来た日本人にとって大事な事だと思います。政治や経済のせいにする前に、私たち自身は本当に本来の日本人らしくあるのかと。

明治の初期に外国に渡った日本人(まだ侍の精神が生きていた頃)文明的には遅れていても、その礼儀正しさにおいて高く評価されたと言われています。

今、日本に住む外国の方が増えていますが、今こそ当時の礼儀正しさや良識(教育ではなく)を私たち日本人が具体的に再認識したいものです。

 

最後に音の話のブログなので音の話をすると、令和(れいわ)(REIWA)という音は、激しい動、闘争、滅び、最後に現れ、という要素を持っています。

昭和(しょうわ)(SIYOOWA)は人の心の情の深さから始まり、最後に闘争、滅び(戦争と、バブル、経済戦争)という次元で動きました。

その意味で令和は、私たちが相当に気を引き締めないと日本語の存続すら厳しい時代になるかもしれません。昭和のYOという音もそうですが、令和のREの音も人を動かす激しい次元です。

この数代では、大正(たいしょう)(TAISIYOO)時代がもっとも音の綺麗な時代でした。TA(た)という音は創造の音です。この時代、短い期間でしたが、いろんな文学や文化が栄えました。TA(た)の音が時代を守ってくれたと感じます。

音のエネルギーは目に見えない小さなものに感じますが、良くも悪くも人々に多大な影響を与えます。

かつて、日本(やまとのくに)が「言霊のさきはう国」と言われたのは、まさにその通りだと思います。

その事を思い出していただくのもこのブログの役割の一つです。

 

※上の記載で昭和を(SIYOOWA)と書いているのは間違いではありません。大事なのはどんな音が口から出た炭素とともに耳から脳に達して脳に指令を与えるかの視点から表現するためです。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。