私はイエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんを、私のこころの「ものさし」にさせて貰っています。その鍵山さんの、とある文章に
「攀念智(はんねんち)を持つな」
という言葉がありました。
簡単に言うと、人を憎んだり恨んだりする思いを持たないという事です。
「人を呪わば穴二つ」
という言葉も近いものがあります。
最近、ある不動産の仕事を依頼されて、これもご縁と思い取り組んでいますが、とにかく人の欲(金欲)と恨みつらみの念が、本質的な解決を妨げています。
関わっている人達に話をしても、みんなプライドが先に立って先に進みません。
実は解決への道筋は見えているのですが、その為には、関わる人たちがいろんなマイナスの気持ちを捨てないと着地しません。
母の音「あいうえお」で言うと「お」の世界になります。
この世界は仏心(ほとけごころ)もありますが、欲(YOKU)の世界に触れると、化学反応を起こすように、重い世界になります。
「お」の世界の最たるものは、いわゆる相続もめというものです。
今回依頼された仕事も、ある意味相続に起因しています。
西郷隆盛が「子孫のために美田を買わず」と述べた事は、素晴らしい事前の解決法です。
親が子に遺したいものは何か?
不動産業に関わるものは少なくとも「我(が)を捨てた無心の心」で臨む必要があります。
難しい仕事を依頼されるたびに、毎日心掛け続けています。
人間の心は弱いものです。ついつい欲の深い世界に引っ張られます。
欲を深くするより、目標を高くする方が後味の良い生き方になる気がしています。
良く、そんなのはきれいごとだと馬鹿にされますが、きれいごとが通用しなくなったら世の終わりです。
「ほっ ほっ 蛍来い あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」の世界です。
甘い水に行き着くには、毎日、自分の心を見つめないと難しいです。ですが、できない事ではありません。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。