閑話休題 不動産 事業承継
中学校の国語の教師を5年勤めたあと、時代の波に乗れないものの、きらりと輝く子供達のための生きた学校を作りたくて公務員を辞めました。
とある会社の隣県の経営者が一緒に夢を追いたいとの事で転職しましたが、ほどなくバブル崩壊の波でそれどころではなく、不動産部門に力を注ぐ羽目になりました。
努力と研究を惜しまなかったおかげで、その会社は全国でもどなたもご存知の会社に成長しました。
もっとも、私が貢献したのはその土台作りで、上場に至る甘い汁を吸う事はありませんでした。
当時の部下達は、何人も億万長者になりました(^^)
いつも貧乏くじを引きますが、それも運命だと割り切っています。
さて、最近も個人や法人から相続や事業承継に関わる不動産の相談が増えてきました。
個人的には、転居予定の近くにあるモールの運営会社と交渉して、「音の占いコーナー」とかの軽い感じで(本当は深い内容ですが)人前に立ちたいと願っていますが、そんなタイミングに限って、結構面倒な相談が入ってきます。
そこには欲や憎しみが渦巻いてます。
西郷隆盛が「児孫のために美田を買わず」と言った言葉をその都度思い出します。
相田みつをさんの、「そんかとくか人間のものさし、うそかまことかほとけさまのものさし」と言った言葉も同時に浮かびます。
顔ぶれの関係が深いだけに、その感情も深いものがあります。
福岡に住んで、何回か相続の問題に遭遇しました。一度は日本の数億もする有名な焼き物(本物です)に、アリの子がたかるように人間関係が乱れに乱れて、日本の大事な伝統的な焼き物が、結局誰の手に渡ったのか分からなくなりました。
亡くなった所有者と生前に何度かお話しする機会がありました。彼女は、「私の世界は窃盗、強盗、骨董と言われます」とおっしゃってました。
急死されたのですが、そのあとが揉める揉める。
私は物欲の世界が大嫌いなので、放っておくと無関係の方に迷惑がかかる不動産的な手伝いだけをしました。もちろん無報酬です。
一つのお店の骨董だけで総額が数億を超える器があり、なんだか器がかわいそうになりました。
今週は二つの相談事で動きますが、一つは緊急事態なので、いかに憎悪の世界に巻き込まれず、みんなが何割が欲を譲り合った着地点を見つける冷静さが求められます。
江戸時代の大岡忠相(おおおかただすけ)のようなさばきが必要になります。
「ただすけ」という音を40年使って来たので、随分馴染んで来ました。
それと土星の輪が大事な事を教えてくれます。先程紹介した、相田みつをさんの世界にも通じる世界。
不動産の世界の後半20年は、いわゆる「事件もの」ばかり扱ってきました。
3件処理したス○ガ銀行の不正融資被害者救済で、疲れ果てたのでもう人助けはやめようと思っていたら、やはり、事件が追いかけて来ます(^^)
これも縁であり、多くの方の人生もかかっているので、できるお手伝いをしようと考えています。ここから先は不動産業者として超えてはいけない一線があるので、ギリギリの闘いになります。
ただ、いつも思うのですが、なぜ事件になる前に手を打たないのか不思議です。
必ず原因があります。その多くは「欲」(YOKU)に起因しています。
自分がかいた汗の量以上の利益を求める事でバランスが崩れます。
「足るを知る」事は本当に大事です。
結局は思いやりや優しさと言った、心の中の問題です。
面白いのは、この40年間、私より貧乏な人を助けた事はありません(^^)。
皆さん裕福なのに助けてくれと言う。
不思議です。
よく、相談者から「○○さん、私ができる事はありますか?」と聞かれます。
「お墓参りに行ってください。あなたが財をなしたのは祖先のおかげですよね?」
時間に遭う多くの方が忙しさにかまけて、お墓参りに行ってません。
苦しい時は神頼みするのに、日常は祖先への感謝を忘れています。
私は、音の世界のおかげで、素晴らしい日本語を残してくれたこの国の祖先にいつも感謝しています。
感謝したからといってお金持ちになるわけではありません。幸せな気持ちになります(^^)
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。