日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

総理 総裁 「そ」の音

今、マスコミでは連日、自由民主党の総裁選の話題で持ちきりです。

 

総裁(SOOSAI)という音を考えると、まず、「そ」(SO)の次元はS(こころ、感性)とO(冷と動)の世界から成る。

じっとしていると寒くてたまらないので、凍えないために動き回るしかない。

孫悟空(SONGOKUU)や「そわそわ」「そぞろ」という様子は、動き回る、落ち着かないふうを現す、分かりやすい例の一つです。

そして、選挙活動の時だけ、普段は言わない根も歯もない愛のこもった言葉を言うのは、裁(SAI)の(AI)の作用のため。

 

SOOSAIと、OのリードにAが従うので、その場限りの言葉になります。

もっとも、孫悟空の場合は三蔵法師の「さ」(SA)の世界が指導的な立場にあったのでバランスが取れていました。

 

総裁選が終わり、総理(SOORI)と呼ばれるようになると、総裁のAIの次元が消えていき、いつも不安に怯える音で呼ばれる事になります。

 

この国を引っ張る立場なのでもう少し豊かな音で呼ばないものかと思ってしまう。

これも、1400年前の日本語が味わった悲劇の名残の一つになります。

 

候補の一人、高市早苗さんが、日本を経済力で世界の「てっぺん」を目指したいと言われていましたが、音の世界でいうと、世界の「いただき」という美しい言葉があります。

 

いずれにしても、せっかく豊かな言葉を持つ国のトップになる方は、100年先、1000年先を見つめて、この国の文化や伝統、風習を大事にしてほしいと願っています。

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。