日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

母の音 父の音

女(おんな)と男(おとこ)が出会い、一緒になり、やがて子が産まれます。

女は母となり、男は父となります。

 

音の場合、例えば、「A」という母の音と「S」という父の音(父音はこのブログでの呼び名です)が出会い、「SA」(さ)という質の子音ができます。

 

「A」という母の音は、どの父の音に出会うかで、どんな子音を産むかが決まります。それが50音表です。

 

「A」そのものは温度的に言うと暖かさを表します。しかし、その「A」が「S」と出会う事で、「SA」という子音に変化します。「S」は太陽系の惑星で言うと、地球のすぐ外側の火星の位置で発せられる音です。

そのために、地球よりも太陽からの距離があり、温度が低くいため「S」という父音はクールさや冷静さを与える事になります。(周りの「さ」で始まる名前の友達を連想して下さい。わりとさっぱりした感じがありませんか?)

例えば、寒い(SAMUI)という言葉は、(A)に(S)が付く事で、(A)の暖かさを打ち消すほど(S)の発生する喉からの距離が影響を与えます。その「さ」が冷えた地中(U)に入っていく様子を「寒い」と表します。

S音を使う似た言葉に涼しい(SUZUSII)という言葉もあります。頭が涼しいと聞くと冷静な落ち着いたイメージがあるかと思います。

 

頭に血がのぼった時に、頭を冷やせと言います。

冷やす(HIYASU)は、その父音(H  Y  S)

が、少しずつ喉の奥から離れて緩やかに温度が低くなってきます。(ゆ〜っくり発音してみて下さい)。そして、冷やすの「や」という音が優しさを伝えます。

つまり、少しずつ時間をかけてさましていく様子を表します。

「冷やす」(HIYASU)の(H)は時間と関係しますが、この(HIYASU)から、より、時間の要素(H)を取って緩やかにすると、「癒す」(IYASU)になります。

傷ついた心を癒すには、時間という次元を外して、緩やかに過ごす事が一番だと祖先は日本語を通じて教えてくれています。「日にち薬」という素晴らしい薬があります。

 

今の時代、人は余計に毎日傷つく事が多いと思います。時を忘れて緩やかな世界で、楽しい世界にいたいものですね。

 

ゴールデンウィーク真っ盛りです。

日頃の疲れが取れて、充電されますように!