日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

わっしょい!(WATUSIYOI)

車で走っていたら、「和っしょい」というお店の看板を見ました。

 

父音(このブログでの表現です)の中で、喉の一番奥でできるものは「K」音で、一番外側でできるものが(唇の外側)が「W」音。

 

「W」音はロウソクの炎が消える前に一度大きくなり、すっと消える。その一瞬大きくなる力があります。

お祭りで「わっしょい!わっしょい」と言う言葉の「わ」は、川「かわ」の流れや水面に石を投げ入れた最後の大きな輪(WA)にあたります。

その意味では、ロウソクの最後の大きな炎🔥の力と緩やかな大きな輪を表す「わ」の働きは祭りにふさわしい音だと思います。

もちろん「わ」の音としての命は短いのですが、こと祭りに使うならば相応しい音であると思います。

まるで花火のようです。

その「わ」のあとに「っしよい」(TUSIYOI)が続きます。みんなで新しい動きを作るエネルギーのもとになる「つ」心を表す「し」を情の塊の「よ」に持っていく。

 

昔は日常生活の辛さを、祭りの騒ぎの中で晴らしていく文化や風習がありました。「わっしょい」はその通りの音だと思います。

 

ねぶた祭りで「ラッセラー」という掛け声がありますが、これも「R」音を二つも使い、より激しい動の質を持っています。

日本人の音に対する感性はすごいです。

 

わたしは30年前に、2回、お祭りで大変な目に会いました(^^)。その時に「あとの祭り」という言葉を身に染みて感じました。後始末に5年くらいかかりました。

 

今の時代だからこそ必要だと感じ、頼まれた以上はしっかりやろうと、自分の力量以上の力を注いでしまいました。

祭り(MATURI)のエネルギーの凄さと、その中でも、我を忘れすぎたらどうなるかを学んだ経験でした。

 

良く、やらない後悔より、やって後悔する方が良いという耳障りの良い言葉があります。

しかし、やって後悔しない取り組み方は必要だと思います。(今だから言えますが)

 

それでも、明日からまた、自分自身に「わっしょい!」と声をかけて頑張らないといけませんね。

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。