日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

『あ』(A)と『や』(YA)の話

『あ』(A)と『や』(YA)の話

 

昨日から急に寒くなりました。

常夏の国や年中寒い地域ではこのような表現は使わないですね。寒い地域では、口を大きく開けて喋ると肺に冷たい空気が入って身体を冷やすので、母音でいうイメージとしては、『う』(U)や『お』(O)などの音が多く、常夏の国では、身体が暑いので口を大きく開けて体温を出す『あ』(A)の音を使うイメージがあります。

 

私は寒さが苦手なので、自らを暖かくするために、本日は『あ』音の話を書きます。

今、世界の各地で戦争や紛争が起きています。人が人をあやめるという恐ろしい現実、同種のものたちが殺傷し合うようになるのが世界の終焉だと言われますが、それぞれの国の宗教の神様はどうお考えなのでしょうか?

 

『たたかい』という音のあたまに『あ』をつけると『あたたかい』となります。

この場合の『あ』は太陽、つまり『愛』の働きをします。もともと「たたかい」(TATAKAI)のT音は闘争の質を持っていますので、それが重なると(TATA)さらに力を発揮する事になります。

『たたかい』を止めるには、あたまに『あ』(愛)を持ってくるしかないことを日本語は教えてくれています。そうすると、『たたかい』の『た』が一つ取れて、『たかい』(高い)世界へいざなってくれるのだろうと思います。

第二次世界大戦で日本は降伏し、その事実は天皇陛下玉音放送で国民に周知されましたが、これは、『たたかい』に『あ』をつける事だったのかなとも思います。

そうして、新しい時代を作るために皆が力(ちから、

空(から)に創造のTI(ち)がついて)を合わせた、何もかも失ったが、創り上げていく希望はあった時代。

 

第二次世界大戦の開戦を最後まで反対した人物がいました。山本五十六という方でした。この方は、名前の最初に『や』という音を持っています。この『や』は『あ』と同じく戦いを好みません。ですから、戦わずに済む方法を考えられたのではないかと思います(音の持つ次元の話です)

ただ、時代の流れもあり、戦争に突入すると、(山本五十六さんの『や』がはずれて、あとは戦いの得意な「ま、も、と、そ、ろ」などが一斉に協力して軍神と言われる働きに変わりました。

 

山本五十六(やまもといそろく)という音を聞いて何かの時代の音を思い出しませんか?

昔、日本は「やまと」と呼ばれて(呼んで)いました。

「やまと」(YAMATO)。

この『や』は先に書いた仁徳天皇の「民の釜戸」の話のように、上に立つものが、「愛」を持って国民である下「した」の世界を見ていた時代とピッタリきます。

『や』は「やさしい」「やさい」「やわらかい」「やね」などのように、暖かく包む質を持ちます(いつも書いてますが、これは表の作用です、反面の作用についてはいつか開催できるであろうセミナーなどで詳しくお話しします)

いろいろ調べたのですが、いつの頃に、誰が、何の目的で「やまと」の国を「にほん、にっぽん」としたのでしょうか?

せっかく、素敵な音『や』を持っていた国がわざわざ手放してしまった。

日本語の音の感性を失った人達が動かれたのでしょうか、それとも分かっている人が意図的に手放したのでしょうか?おそらく、権力のある方々が動いたと思うので、前者だとは思います。

 

「令和」(れいわ)という元号は、日本の国書から取ったらしいですが(それまでは中国由来の文書から取っていたようです)、やはり、音読みの言葉です。

次の元号の制定の時は、私は生きていませんが、できれば、やさしい訓読みの音(音読みであってもやさしい音)に包まれた国であってほしいと思います。

日本語の訓読みの音は素敵です。

いやし(IYASI)例えば音楽や温泉の好きな日本人ですが、漢字(音読み)や外来語の混乱の中で、ベースになる感性を見失ってしまった。その感覚を取り戻していただく一助のためにこのブログを書いています。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。忘年会の季節です。インフルエンザも流行っています。どうぞお気をつけて下さい。