日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

愛(AI)と恋(KOI)

数回前のブログで「お」(O)と「あ」(A)の話をしました。

 

学校では「あ い う え お」と教わりますが、

自然の世界では「あ え い う お」の順番で母音はできて来ます。

実際に発音してもらうと分かります。「あ」から「お」に移るにつれて口に入る光の量が減り、温度が下がって来ます。

 

愛「あい」(A I)とは何の矛盾もないつながりです。そのには一切の濁りも澱みもありません。

ちょうど、太陽の光が、毎日分け隔てなく降り注ぐ様と似ています。もちろん雲などに光を遮られる事がありますが、太陽自体は同じように私達に光を注いでくれます。しかも、何の見返りも求めません。

良く、公務員が天下り(AMAKUDARI)するとか言いますが。それが、かれらが学んできた事を世に還元する無償のものならば本物の天下りだと思います。

 

一方、恋「こい」(KOI)はOIという、強い繋がり(愛よりもずっと狭い範囲)の中で、先頭にKという喉の一番奥でできる、熱く、エネルギーに満ちた音が付くので、狭い範囲で集中した愛情と言えます。(人を呼びつける時に「おい!」というのも集中の世界です。)

若いからこそできるのが「恋」かもしれません。

ですが、(oi)の先頭にK音が付くという事は、そこには物質的な「もの」が存在します。相手の中にある「もの」例えば、立場、財産、容姿など、認識できるものに惹かれていく世界でもあります。

「恋焦がれる」という言葉がありますが、それくらい情熱的になる世界です。

恋が相手に求めるものなら愛は相手に与えるエネルギーになります。

 

ですから、個人には「恋」、世界には「愛」が必要なのです。

 

今の環境ビジネスを見ていると地球への「愛」というより、生み出される利益への「恋」という気がします。

「愛」が一切の見返りを求めないのであれば、環境ビジネスは成立するのでしょうか?

人間の世界で「愛」に最も近いものがあるとすれば、親の子に対する「愛」かもしれません。特に母親の「愛」は海よりも深いと言います。

ただ、残念なのは、「母親の愛」はそうですが、今の時代「ママの愛」になっています。

母(HAHA)の愛は時を表すHが二つ合わさり、永遠に時を超えて、気を利かして愛していく働きをします。

子供を中心にして自分がその周りを回ってあげる。

 

一方でママ(MAMA)の愛は、自分中心なわがままな愛になりがちです。自分を中心に子供を回らせる。

 

これから結婚される方は、母(HAHA)であり、母上(HAHAUE)であって欲しいものです。次世代のためにも。自分のためにも。

 

たったこれだけの変化でも家庭や地域に影響するとはなかなか信じてもらえませんが。

日本語はいろんな世界を教えてくれます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。