日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

豊葦原の瑞穂の国

古事記日本書紀に日本の風土に関しての記述で、「豊葦原の瑞穂の国」(とよあしらのみずほのくに)という表現があります。

 

岐阜県瑞穂市のホームページには「葦がしげり、稲穂がみずみずしく育って、豊かな国」と書いてあります。

 

音の世界で捉えると、まず「葦」(あし)(ASI)が茂るとは愛(AI)の中に人の心(Sの世界)が包まれて、(ASI)となります。

お互いがお互いを愛した日本の人々。

 

そのような国だから稲穂(INAHO)がたわわに実る様(さま)の国が日本である。

 

「瑞穂」(みずほ)(MIZUHO)という音は、母音で見ると分かりやすいです。

母音は「I   U   O」と「I」の地上から、だんだん地中、地球の中心へと下がっていく。

これは「実るほど頭(こうべ)をたれる稲穂かな」という人としてのあるべき姿を表しています。

 

そんな風土の日本ですが、今やどうでしょうか?

政治家や官僚だけでなく、民間企業に至るまで、実るほど、頭が高くなり、権力の上に胡座をかくありさま。

 

終戦後、焼け野原から力を合わせて立ち上がったその美しい日本人のこころは、経済の成長とともに、あっという間に忘れ去られて来ました。

国を運営するトップの方々からして、この状況。若い人は昭和の人間と小馬鹿にしますが、昭和の前半にはまだ残っていた心の有り様が、後半には見事になくなってきました。それは昭和に生きた人間の責任でもあります。

私たちは油断しました。(少なくとも私は)

 

かつてアインシュタインが日本という素晴らしい国についてコメントをしています(真偽の程は分かりません)が、それはその時の日本人の美しさであって、私たちの多くは情報化の波の中で忘れてしまいました。

 

昭和(SIYOOWA)。その音の世界の通りに、最後の(WA)のWの滅びと爆発通りに時が進みました。昭和の最初の(SIYOO)はまだ、人がほとけ心(SIのこころがYOの情の深さに入る)を持っていたと思います。時代が優しかった。

 

心ある方がいれば、もう一度一緒に国造りを考え直したい、改め(ARATAME)たいものです。

そうでないと、この素晴らしい日本語を遺してくれた祖先に申し訳ありません。

 

先日見た映画「博士の愛した数式」の中で、学校の授業で吉岡秀隆が、「言葉より前に数字はできていた」と生徒に伝えるシーンがありました。

文字は約6000年、言葉は約15万年の歴史。

私たちが住む地球とそれを含む太陽系はきちんと法則(数字の世界です)を持って出来上がっています。人間の指も数字の世界で使ったと思います。太陽系の惑星が存続しているのも法則をお互いが守っているからです。

 

その法則にのっとり、出来上がった日本語(訓読みの世界)。あたりまえすぎて、そのありがたさ(有り難さ)を忘れてしまっています。

今こそ、素直に改める時が来ていると思います。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございます。

 

※写真はアメトリン(紫水晶と黄水晶が混ざったもの、直径10センチ弱です)ブログが文字ばかりで味気ないというお言葉をいただきましたので、手元にある達(ダチ)に参加してもらいます。