日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

「あいうえお」を忘れた日本人

日本人のほとんどの方が、「あいうえお」と聞くと50音図を思い浮かべます。

 

「あいうえお」がなぜ「あい」から始まるか、一番純粋でもろいから、重い音である「うえお」を上に乗せないように、最初に持ってきています。荷物に「下積厳禁」とありますがそれと同じです。

こんな事を言うと、すぐにエビデンスはとか支持する学説はあるのかと反論する気持ちが起きてくる人がいます。

 

人は生まれたての赤ちゃん=「あい」の上に座りません。包むように抱くはずです。そこには理屈はありません。

それにエビデンスや学説を求めても、それは理屈の世界、屁理屈にも近くなります。悲しいかなそのような日本人が確実に増えてます。

お金や肩書きでしか人を見る事ができない。

日本人でありながら、日本人でなくなった方。

先日、相田みつをさんのものさしの話をしましたが、損得で判断する、二言めにはお金の話ししかしない人がますます多くなっている気がします。

昨年、とある裁判の証人で出廷しました。

そこには目の玉の中にお金のマークが入った弁護士(9割くらいはそうだと感じます。)と知識だけで人を裁く若い裁判官がいました。

日本人の会社が、ある外国人の会社を騙した事件でした。私は騙された外国人の会社の代表者側証人でした。

エス、ノーで簡潔に答えろと相手方弁護士に言われましたが、嘘をつかれた側がイエス、ノーで答えさせられるのは失礼ですと弁護士に答えました。

筋道が違うと言ったら、若い裁判長が顔色を変えて、筋を考えるのはあなたではなくて私です!と言いました。もうグチャグチャです(^^)

 

私は、裁判長に、人を法で裁く前に人としての道を踏み外してますよと伝えました。

騙された側の証人できたのだから、まずは、本日は貴重な時間をありがとうと相手側に言うのが筋道。日本は礼節の国ですよと伝えました。相当に嫌な顔をされましたが、立場がなんであれ挨拶(あいさつ)は基本でしょう。それを外した話は単なる喧嘩です。これが今の日本です。

裁判の世界で言うと、離婚協議も反吐(へど)が出ます。

もともと愛し合って一緒になったはずの2人ですが、いつも間にか、お金の話ばかり、愛の結晶の赤ちゃんは二の次。

別れるにしても、まずは「あい」=赤ちゃんにとってのできるだけの幸せを考えて行く事が優先だと思います。

声なきものが可哀想でたまりません。

 

さらに、テレビの番組、特にCMは損得の世界。

まさに「あいうえお」の「あい」を忘れた「うえお」の世界で成り立ってます。視聴率=お金だけではなく、感動率も出すべきです。たぶん怖いのでしょう。その場でデータは取れるはずです。

勇気=当たり前 のマスコミであってほしいです。

今年は大きな選挙もあります。政治家が日本を美しくとかその場限りの虚しい言葉を連発します。

 

日本、そして日本語はもともと美しいのですが‥。

 

基本を大事にするだけです。

 

それを「あいうえお」は教えてくれています。極端な言い方をすると、人が生きて行くのに、それだけで十分ではないでしょうか。

 

「あいうえお」を踏まえて、自分の好きな事をすればいい。

今、瞑想ブームなのも、この「あいうえお」に気づく動きだと思います。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございます。

 

(※写真は息子がプレゼントしてくれた珈琲豆。苦難に遭って「あいうえお」を思い出したかもしれません。65℃で淹れて、息子に飲ませます)