日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

音に関する本の紹介

 

慶應義塾大学准教授の川原繁人さんという方の本です。

通常、言語学をベースにした音の本は歴史や地域をベースにした、やや退屈な内容が多いのですが、この川原さんはとても科学的に音を捉えながら、かつ日常生活にも落とし込み分かりやすい内容です。

発売から6年で8刷と大変売れています。

音に何かを感じる日本人が増えている喜びを感じます。

この本の中では、発音時の口腔内の気圧、音(単音)の音響分析、母音の質、MRI画像、電気を使った実験装置による音の分析、声紋など、目で見やすい形で書かれているので面白いと思います。

40年前に私が師に音の世界を教わった時はこのようなレベルの機械はなく、データもなく、この話を信じるかどうかという要素がありました。

川原繁人さんの本のデータを見て、師から教えていただいた内容が科学的に証明されていっている喜びを感じます。

川原さんは著書の中で触れていませんが、私たちの命に関わる内容の音の分析をされています。

 

その中で、私が特に注目した内容はこの著書の95ページに同じ女性が赤ちゃんに母国語と違う言語で、同じ内容をテレビの画面を通じて、もう一つは直接目の前で話しかける。すると赤ちゃんは直接話しかけられた場合に、その新しい言語を覚えるというものです。

今、子供を育てるのに、面倒なのか、すぐにスマホの動画やiPadなどの動画を見せる母親をよく見ます。

川原さんの本の中でも赤ちゃんは「コミュニケーションの現場で発せられる音のみを重要な情報として捉える性質」を生まれながらにして持っていると書いてあります。

若いお母さん、動画を見せる時間を減らしませんか(子育ては大変でしょうが、手抜きです)

絵本を読んであげたら、歌を歌ってあげるなど、血の通った育てが大事です。

手抜きの子育ての反動は必ず返って来ます。

 

川原さんは触れていませんが、私が教わったのは、

人間は酸素(O2)を吸って、肺の中の二酸化炭素(CO2)と共に音となって相手に伝わる。

名前の音から来るクセを作るのは、音の組み合わせとおそらく炭素と脳細胞の関係があると教わりました。

40年前の音の世界の学びが科学の発達と共に明らかになり嬉しい限りですが、いつの日か音と炭素と脳細胞と思考の関係が明らかになる日が来ると思います。

私はそれまで生きていないでしょうが、この音の理論を若い方に引き継げればと考えています。

研究者の方にも何かのヒントになるのではとおもってます。

言語学の世界は川原繁人さんのように立派な方がおられますので、あとは医学の世界(プライドを捨てて取り組んで欲しい)と宗教(死を迎える間際の役割として、役にたつ存在になって欲しい、金儲けでなく)の枠を破る方が現れるのが楽しみです。

医学の世界ではノーベル賞を2回受賞されている海外の医師が薬の持つ振動数をパソコンで送り、その振動数を純水に転写してその効果を測る取り組みをされていると言う記事に出会いました。

科学の世界と自然の法則が近づいて来たのかも知れません。今は世界の危機と希望が同時に起きてますね。

 

もう一度、最後に、お母さん、お子様に生(なま)の声で語りかけて下さい。お互いが幸せになるためにも。

機械に血は通ってません。