日本には多くの宗教があり、基本的に共存しています。
私の家は神道ですが、本来は八百萬(やおよろず)の神と言われるように、生活のありとあらゆる場面に神があります。自然とともに生き、自然に感謝する日本人の姿があると思います。
かたや仏教は1500年ほど前に日本に伝来しました。その元となるお釈迦様(ガウタマシッタールダ)の教えは、元々はシンプルだったと思います。
「生 老 病 死」の四苦を説かれ、
「1.正見(正しい見解) 2.正思惟(正しい決意) 3.正語(正しい言葉) 4.正業(正しい行為) 5.正命 (正しい生活) 6.正精進(正しい努力) 7.正念(正しい思念) 8.正定(正しい瞑想)」の8つの道を説かれました。
この神道の世界と釈迦の教えがあれば、それだけで十分な気がします。
世間で、仏教が上だ、いや神道だと言う話を聞きますが、その元は結構お金の世界にある気がします。
神道は割と葬儀にしても祭事にしても低料金です。その代わりお参りに行くとお賽銭を使います。
仏教は宗派にもよるでしょうが、何かにつけて高額な費用(お布施)がかかるところもあるようです。特に新興宗教系はそのような話を聞きます。
ただ、それは損得の話であり、どちらにしても、神、仏、祖先に感謝して、手を合わせる(5本と5本の指の手を合わせて、太陽系に感謝する)という行為は同じだと思います。
※私は個人的には神道の祝詞(のりと)も仏教のお経も好きです。いつも、これは何を伝えたいのかなと思って聞いてます。
ただ、問題なのは宗教を金儲けの手段にしている人達の存在だと思います。バブルが弾けて皆が遊ぶお金がなかった頃に京都の高級クラブに出入りする人の多くは白足袋を履いたお坊さんが多かったと聞きました。また、敷地を月極駐車場にしたりする神社やお寺も見かけますが、本来の使命に還っていかないと氏子や檀家離れは止まらないと思います。
神社もお寺も、権力の象徴ではなく、権威の象徴であって欲しいものです。
そして、人間の尊厳に関わる諸問題に本気で取り組んで欲しいと願います。
特に終末医療の世界。本人が苦しいのに無用な延命措置で多額の費用がかかる。
生命を説く宗教界だからこそ真剣に取り組んで欲しいものです。
神(KAMI)仏(HOTOKE)のA(あ)とO(お)の世界。その間に、人(HITO)のI(い)の世界があります。
太陽(TAIYOO)の関係です。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございます。
※写真は友達が描いてくれたクレヨン画です。象は神の化身と言われますが、私達の手の指(鼻1本と4本の足の構成)と似ています。