日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

「やたら」

 

 

今朝、不思議な事がありました。

M音とT音の話を書こうかなと思い、人生と関わる、「道(みち)(MITI)」というテーマで考え、スマホで「みち」と入力したところ、「やたら」と表示されました。(理由分かる人教えて下さい)

 

せっかくのご縁なので、本日は「やたら(YATARA)」という音について書いてみます。

まず、母音で見ると「YATARA」は「A A A」と「A」が3つ続きます。

「あ(A)」の良いところは隠し立てや矛盾が少ないところです。肺からの熱い空気と口の外からの太陽光を隠し立てなく使うのが「あ」音の特徴です。

隠し立てがないという事は、悪意の人からはころっと騙されやすい、無防備さもありますし、早くから頭がボケやすい側面もあります。(ある意味幸せかもしれません)

 

この「あ」が3つもつづくのですから、辞書にある「節度がない、めちゃくちゃ、むやみに」などの意味になるのは当然です。

本来、「A」音は好ましいのですが、同じ母音同士だと、流れができません。

ですから、「やたら」はとにかく明るい状態を指します。

また、現れが強い事になります。

かつて東京の深川で有名な無差別連続殺人事件がありました。年配の方は覚えていると思いますが、この事件を起こした犯人は、心に秘めた闇が、ある瞬間一気に噴き出て事に及びました。心に闇を秘める事がない(良い流れ)ならば現れ方は違ったと思います。

(この事件は後日談があって、より奇怪な事件となりました)

 

さて、私は「やたら」という音を聞いて、映画「男はつらいよ」のフーテンの寅さんを連想しました。なんでかなと思い調べてみると、監督、脚本が山田(YAMADA)洋次さんでした。製作者が苗字が「A A A」の質と、名前が(YO)の情の深さにあふれてました。合点が行きました。

 

ついでに言うと、「やたら」と音が近いものに「たたら」という音があります。これは昔の鉄の鋳造に空気を吹き込むものとして使われました。「やたら」の「や」は精神性を表しますが、「たたら」の「た」は同じ精神でも創造の力が働きます。

私達の生活は鋳造の文化で大きく発展を遂げました。「たたら」の「た」が魔法(E)をかけ「TE」、熱いものが冷えて(U)の世界、「鉄(てつ)(TETU)」となります。

このTの世界は本当に素晴らしい質を持っています。人間の「手(TE)」もそうです。

 

※今回のポイント、母音はつながり(流れ)が大事です。これを命流と呼びます。

その命流(母音のつながり)に質や働きを与えるのが父音(K  S  T  N‥)となります。

※写真はNASAが公開した土星探査機カッシーニが撮影した、土星の輪の隙間、いわゆる「カッシーニの間隙」です。太陽系の惑星の配列と似ています。

人間の指の構成とも。日本語のT音の世界にあたります。

 

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございます。