日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

頭が変になる話 その4「きたない」編

「きたない」という言葉があります。

 

「きたない」(KITANAI)はとてもきれいな音です。

ずっと前のブログで「したたか」「いやしい」「やくざ」の音の話をしました。

 

「きたない」を使う例として

①あの人の仕事の仕方は「きたない」

②机の上が「きたない」

などと言います。

 

①の例だと「きたない」→「ずるい」

②の例だと「きたない」→「よごれ」

という音が、その意味するところと合っています。

 

頭の中で、「きたない」=ずるい、汚れている、という意味に変換されます。

 

音として「きたない」と発音してみて下さい。

ずっとしたいい音だと思いませんか?

もちろん、脳の中では「きたない」→不潔な意味で記憶するという流れがあると思います。

不潔という意味を脳から取り去って(記憶の縛りは強いので難しいですが)、純粋に「きたない」という音を感じてください。

変化を感じる方もいるかと思います。

 

日本語の訓読みも時代の流れの中で、このように音本来が持つ働きと、使われる意味が離れてきたものがあります。

 

これが、偶然そうなったのか、意図があったのかは謎です。

 

江戸時代の参勤交代で「下(SITA)に〜下(SITA)に〜」というのも不思議です。殿様が土下座する庶民を高く感じている音です。

権力や金欲、名誉欲、支配欲が渦巻く世界の中で、日本語の訓読みの世界(太陽系との調和の世界)も歪められて来たのかもしれません。

 

音の世界からみてみると言葉も違った側面が見えてきます。

 

 

このブログを読まれている方が、音に関して、どんな話だと面白いかご意見やご質問をお寄せいただけるとありがたいです。

siyagitadasuke@gmail.com

 

あて、宜しくお願い致します。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。