人生には当然に浮き沈みがあります。
私の社会人としての人生は、ほぼ沈みで、たまに海面に顔を出します。自分は沈んでいるのに、困った人を海面に押し上げる仕事を長年してきました(^^)
母音の世界で説明をすると浮き沈み(UKISIZUMI)の
「U」の世界は地上より下、地下もしくは海の中を示しています。「I」の世界は私達が生きている地上を表します。
「浮き」(UKI)とは、海中(U)から海面(I)に出てくる動きを表します。「浮き」の「き」(KI)のKは現実の世界でエネルギーを持つ働きを表します。
「沈み」(SIZUMI)とは地上(I)から地下(U)に落ちていく動きとなります。さらに「沈み」の最初の「し」(SI)は人の心を表すので、心の状態が落ちていく様を表します。最後に「み」が来るので、心の中に広がっていく事になります。
浦島太郎(URASIMA TAROO)は名前の「太郎」の「た」の正義感で亀を助けましたが、それが元で破壊と動の「ROO」の働きのため海底の竜宮城に連れて行かれました。
その後、「う」(U)の海中から、また「ら」(RA)の動きの速い世界へと戻ります。多くのR音のため、時の動きが速く、あっという間に時間が過ぎて、玉手箱を開けた瞬間に「ま」の世界(魔性の世界)に入ってしまいました。
人生の流れは、名前の働きが先、苗字の働きが後に現れます。
昔話は、なかなかに深いものがあります。
話は変わりますが、本日のNHKの放送で、皇居での「歌会始」の中継がなされていました。
招待された詠人の方々が歌を詠むのですが、音読みと訓読みが微妙に混ざっている歌が多く、できれば、漢字が伝わってくる以前の歌(訓読みのみ)を聞きたかったなと思いました。
日本最古の歌と言われる、天照大神の弟である、須佐之男命(すさのおのみこと)の歌に
その八重垣を」(やくもたつ いずもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを)
という歌があります。
結婚したクシナダ姫との新居を作る時の歌で、シンプルに詠まれた歌です。当時、出雲地方で暴れていた、「ヤマタノオロチ」から妻を護ろうと八重垣を作ったのでしょう。
気のせいかもしれませんが、上の和歌の中にも「ヤマタノオロチ」にも、よく「や(YA)」という音が出てきます。(あとはヤツカノツルギとかヤタガラス、ヤマトタケルノミコトなど、意味深です)
この時代、どんな日本語を使っていたのか(もちろん漢字が伝来する前です)興味があります。
以前、未来は滅び(太陽光線が届いていない)と言いましたが、科学が発達してタイムスリップで過去に戻れたら、この時代の日本語を聞いてみたいです。
そして、国をどのように治めていたのか見てみたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。