日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

日本語の音読み 四字熟語から

 

上の図は「清」という文字のスマホで調べた内容を載せてます。

 

昨年末にいただいた日めくりカレンダーが、全て四字熟語で書かれていました。

 

月の日数、31の四字熟語が書かれていましたが、そのうち音の質と意味が合っているものは31のうち、12ありました。良い悪いは別です。

本来は31全てが合っているのが日本語のあり方だと思います。

 

その31の四字熟語でベストは和気藹々(わきあいあい)という言葉でした。たまたま音と意味が合っています。わき(WAKI)は発音すると分かりますが、唇の端でできる「わ」の次に、反対側の喉のところでできる「き」で、広い世界を表します。その世界に愛(あい)が溢れる感じです。

 

逆に、ワーストのグループで気になったのは、正々堂々(せいせいどうどう)という言葉でした。良くスポーツ競技の選手宣誓で使われます。(せいせいどうどう)という音は、迷いや矛盾だらけの音で、その意味するところとは反対の働きがあります。

口に出して、音を味わうとなんとなく感じませんか?

うがった見方をするなら、勝つためには手段を選ばず闘いますという、勝利に対する執念を持つ働きをします。これは正々堂々(せいせいどうどう)の(せい)と(どう)の音から来ています。

 

訓読みの世界では「正」は「ただしい」という音です。

ですから、正々堂々を訓読み風に言うと「正しい気持ちを持って闘う」という感じになります。

正々堂々!と思ったら、意味とは反対の、悪い考えが浮かぶ働きの質が出てきます。この辺りが音と意味の違いです。(漢字の影響です)人は音の働きで動きます。

 

以前、「ゆとり」教育の「ゆとり」は闘争と暗さと嘘が入る世界で本質的に豊かな状態はできないと言った事と同じです。これも実際に発音して感じて下さい。

 

もう一つ、「清く、正しく、美しく」という言葉があります。この「清く」は音的には「きよく」ありません。母音のつながりの濁りが気になります。この投稿の頭に載せた「清」の文字の説明にあるように、心の状態を書くのであれば「さやかに」の方が音と意味が一致します。

脇目も振らず一心にという意味なら「清く」(KIYOKU)はありかも知れませんが。ちょっと怖い世界です。「清い」(KIYOI)であれば、脇目もふらず一心にという働きはありますが‥。

 

ドラマでも良く出てきますが、会社の訓などで社長室や役員室に毛筆で書いてある額を見ると、言葉と音が合っていたらなあと思うことが多いです。こんな音を毎日肝に銘じているのか、代表(社長)の思いと、額に書かれている言葉の働きが合っていない。

それなら、よほど物言わぬ美しい絵🖼️の方が良いと思います。

言葉が15万年前に出来る前から、視覚はあったのですから。

漢字が日本に入ってきた影響で、日本語は音の質(太陽系の法則)と意味がずいぶんずれてきました。

例えば、今の元号は「令和」ですが、「令」には良いとか美しい、「和」はうららかという意味があるそうです。

この意味を、もし音(太陽系の法則)で捉えるなら「やすな」(あえてこの意味で漢字を使うなら「安凪」もしくは「安和」でしょうか)に近い音になると思います。(この部分ピンときた方がいれば大変嬉しいです)

こんなことを言ってもなかなか受け入れられないでしょうから、たとえば、年号を訓読みにして、「優しい」元年、「優しい」2年、「正しい」元年「正しい」2年とか、音と意味がピッタリくる元号がつくと、意識するたびに脳が浄化されると思いますし、役所で働く方も毎日書類の日付は目にする(できれば口に出して、音として耳から脳に入れる)ので、意識の浄化に役立つかもしれませんね。しかも年号は国全体に行き渡ります。

まあ、今の政治家の方々は濁りの中でこそ呼吸ができる方が多いので、浄化されるのは大嫌いでしょうから、元号を訓読みにするのは、まだまだ夢物語かもしれません。

 

ただ、自分の周囲の環境に素晴らしい日本語を置く事は自由なので、小さな事からの取り組みもありかなと思います。

「トンボのメガネは水色メガネ青いお空を見てたから」という歌詞がありますが、乱れている現実の世界においても、肝に銘じる言葉は浄化に役立つものでありたいです。

 

簡単にできることは、毎日神棚でも仏壇でも、手を合わせて(太陽系の惑星を包み込んで)「ありがたい」と言葉にするのもその一つです。

それは対象は趣味の世界のものでも、食べ物でもなんでも良いと思います。音にして脳に入れてあげる事です。

 

「ありがとう」は相手に伝えますが、「ありがたい」は自分自身に向かいます。(最後の「たい」という音の働きです)

言行一致と言いますが、良い音、良い行いで生きたいものです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。