日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

魂(たましい)の話

魂(たましい)という言葉があります。

その昔、日本語は言葉にたましいが宿ると言われて、

言霊(ことだま)という言葉がありました。日本自体も「言霊の幸わう国」と言われました。

 

何度も書いてますが、元々の日本語の訓読みは太陽系の法則に基づいてできているので、言葉に魂(いのち)が宿るのはさもありなんと思います。言葉と自然が調和していました。

 

音で『たましい』(TAMASII)を考えると、ポイントは「た」(TA)と「ま」(MA)が隣り合う部分になります。

「た」は精神的な世界、「ま」は物質的なパーフェクトの世界を表します(それぞれの音に色々な質の働きがありますが、今回の説明ではそう表現します)

TもMも、ともに口の奥から出て、唇の近くの位置でできます。「た」の精神的な静の世界に続いて「ま」のパーフェクトな動の世界が従います。宇宙的な視点で言うと全体を包み込むスケールになります。人間の一生で言うと壮年期あたりです。成熟した次元になります。そのスケールが「し」(SI)の心に入ったもの、それが「たましい」となります。

よく、神道で人は神様の「わけみたま」と言われる所以です。

 

 

この「たましい」が動く時は、「T」と「M」の位置関係が変わります。つまり、「M」が先に来て「T」が後に来ます。「M」の絶対的な動の世界が動きだし人々はいつもの日常の世界から離れて活動しようとします。それを「祭り」(まつり)(MATURI)と言います。この日ばかりは精神性より動を優先する(MATU)、そして「り」のR(R I)のさらなる動きへ結びつける。

日常の辛さを忘れる、ある意味狂乱(ストレス発散)の世界、それが「まつり」という音の働きになります。

そして、十分に「ま」の世界をはき出して、いつもの「たましい」の世界に戻ります。

いつも「まつり」だと人生は、「あとの祭り」になってしまいますが、たまの非日常だから「ま」の世界を人間の世界に降ろしてくるのだと思います。

 

今回のTとMの世界は音を真剣に学びたい方にとっては大事な話になります。

Mの世界は恐ろしいパワーがあります。

イメージで言うと、マスコミ、メディア、マネーのMの世界。西洋では、女神、シンボル的女性(マリア、マーメイド、モナリザ、マドンナなど)に良くM音が使われます。その影響力は大きいです。 

赤ちゃんが悪さをすると「メッ!」と叱るのもM音の質をわかった行為だと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。