日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

アメ ハレ ケガレ

昨日、本日と新年の三が日としては福岡は珍しく雨が降っています。

雨(AME)は大気中の上の方「あ」(A)の世界から降りてきて、大気の世界「え」(E)を通って地上に降り注ぎます。

全知全能の音であるMがその中に入り、雨(AME)となります。農耕民族にとっては、作物を成長させるエネルギーのM音になります。

地上に降りたら、水(MIZU)のM音になり、地中(U)の世界に蓄えられ、地中から作物の成長を助け(TASUKE)ます。

 

雨(AME)に対して晴れ(HARE)は高さ的には同じ(A)の世界の時が動き出します、時に関係する(H)と動きに関係する(R)の次元です。

 

日本の文化の中で「ハレ」と「ケガレ」という概念があります。「ケガレ」を音の世界で説明すると、エネルギーの死と新たな広がりと動きを表します。

女性の生理や出産に関する動きを「ケガレ」と表現する文化(歴史や地域)がありますが、音の世界で言うと、エネルギーの死によって新たな世界(とても広い世界)が産まれてくるさまを表します。

特に出産に関しては、女性にしかできない尊い事で、「ケガレ」の動きを通して、新しい生命(赤ちゃん、やや)をこの世に出してくる。

そして、その赤ちゃん(やや、YAYA)を巡って、さまざまな、「ハレ」の儀式が行われる。

闇を表す「ん」の世界である子宮から「あか」ちゃんを出してくる。50音図で「あかさたな」と「あか」から始まるのは、「あ」(A)というエネルギーの塊が「か」(KA)の(K)の物質になるという動きになります。母音の世界では「あいうえお」と「あい」から始まる。古代の日本人にとって、赤ちゃんが産まれるのは、それは絶対的な喜びだったのでしょう。

今の時代の虐待や、育児放棄などとても考えられない世界だと思います。

 

ものは一度死ぬ事によって、闇の次元を経て、次のエネルギーを産みます。できれば、中高年の世代は、次の世代のための良い肥やし(KOYASI、物が死の世界に落ちて、愛の気持ちを次の世界に伝えるという音の働き)になりたいものです。

テレビのCMでどこかの証券会社が、不確かな時代だからこそ確かな資産をと言ってました。

音的な次元で言うと、「たしかなしさん」はとても良い音です。ただ、これは、精神的に豊かになりましょうという働きです。お金やものではありません。

新年早々、いきなり大惨事が続いています。こんな時こそ、まず、心をしっかりとしないと乗り切れないと思います。偶然のタイミングかもしれませんが、今年は、魂(たましい)をしっかり持てと言われた気がします。

 

西郷隆盛さんの「幾たびかの辛酸(しんさん、つらい体験)を経て、志(こころざし)初めて堅し、子孫のために美田を買わず」という言葉がありますが、深い言葉だと思います。

政治家の皆さんは自分たちのための美田ばかり使ってますが、国民のための美田作りに励んで欲しいです。

能登地震の復興もそうです。

国民はその美田を使って、次世代に美しい心を伝えて欲しいと思います。日本人には心を大事にして、形にしていく文化があります。

経済界も、自らのためだけの美田作りでなく、国造りのために力(TIKARA)を尽くすべきだと思います。

いろんな意味で今の日本は非常事態です。

次世代に感謝される国や大企業になって欲しいです。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。