日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

肌(はだ)で感じるということ

以前のブログで、足(ASI)が向くという話をしました。

足(ASI)という、とてもきれいな澱みのない音です。

迷ったら足(ASI)に聞くとよいという話をしました。

 

昨日、医者(形成外科)で春日大社宮司をされていた葉室賴昭さんの本を紹介しました。日本語に関する文章以外に興味深かったのが、

人間の皮膚だけは決して移植ができない、

どんなにDNAが近い、親や兄弟、親戚でも、その皮膚を移植しても再生できない。

自分の皮膚だけはどこから持ってきても再生するというものでした。

自分(の皮膚)を助けられるのは自分(の皮膚)だけという存在。

その上で、肌(はだ)で感じる事の大切さを説かれていました。

 

この事を、日本語(訓読み)の音の世界に変換して話をします。

 

人間を表す言葉で、A音を使うものが、頭(ATAMA)

体(KARADA)、髪(KAMI)、足(ASI)、鼻(HANA)、

腹(HARA)、そして、肌(HADA)があります。

どれも、一番高いところや、表側、大事な中心の外側などの意味で使われています。

 

これらはの言葉の音は、昨日の葉室さんの言葉を借りると、理屈ではなく自然な日本人の感性の中で、現れた言葉(音)だと思います。

(祖先の感性は凄すぎます)感謝しかありません。

 

さて、今回のテーマの肌(HADA)で感じるという話をすると、「は」(HA)のHは時間に関係して、それが天の高いところと反応する働きがあります。

忍者の、「はっとり はんぞう」は名前も苗字も「は」を持ちます。彼の得意技は「木の葉隠れの術」と言われていますが、「は」を二つも名前と苗字の最初の音に持っているため、時間を使って相手を錯覚させる能力に長(た)けていたと思います。術のセンスや完成度が高かったと想像できます。

「早く」(HAYAKU)や「走る」(HASIRU)の「は」(HA)音も、時間短縮の作用の音です。(HA)がもっと時間を集中すると(I)の世界が入ってきて(HI)となり「光」(HIKARI)となります。

 

肌に話を戻すと、肌(はだ)の「だ」(DA)は物事を正しく捉える働きがあります。ですから、肌(はだ)はより早く、正しい情報をキャッチする能力があると言うことです。

 

そうしてみると、肌(はだ)(HADA)で感じて(受信して)、足が向く(発信して)方に動けば、大丈夫という事になります。(良く、自分の直感とか言いますが、このような動きだと思います)。

ただ、ここに、欲や得などの頭の中の計算が入ってしまうと(素直さが消え、理屈で考える)と、そこに「ま」が入って、間違い(MATIGAI)となってしまいます。

 

今の情報に振り回されている世の中で、自分を取り戻すことは、足と肌を使うと、見失っていた感覚を取り戻す一つの方法かもしれません。

あまりにも、脳の中が、情報や忖度の感情で濁ってしまっているので、脳の中に水を流して汚れを取る作業が必要です。その作業の一つが、

「肌で感じ、足の向く方に動くこと」

かもしれません。

 

そうすると、もっと、日本語(訓読み)の持つ次元の高さが分かって来ます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。