日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

暴く(ABAKU)

白日の元に晒すという表現があります。

隠されているものに白日(太陽の光)が当たり、はっきり見えるようになります。

 

似た言葉に、「暴く」(あばく)(ABAKU)というものがあります。

 

(ABAKU)の(A)も(BA)も(KU)の物事が隠された(U)の世界に光を当てるという働きになります。そしてKUの世界の中を明らかにする。

 

「あばく」の「ば」は、以前も言いましたが、「は」に"が付くのではなく、「ま」に"がついたもの(発音してみて下さい)「ま」は唇の最後にできる音で、「あばく」の場合は全体の世界を示します。

似た音に「あまねく」(AMANEKU)とありますが、範囲は似ています。

 

「ば」と「く」の世界に光を当てて明らかにする働きを「あばく」と言いますが、これに人の心や感じ方の「S」をつけると、「裁く」(さばく)(SABAKU)となり、いわゆる裁判をする事になります。

裁くと聞いて有名なのは、江戸時代の時代劇に出てくる大岡越前守忠相(ただすけ)がいます。代々、大岡家は裁く役割をしていましたが、ほとんどの代の名前に(ただ)がついています。忠宜(2代) 忠興(4代)忠移(5代)忠愛(6代) 忠敬(7代)

音の働きをご存知だったのですね。

 

大岡裁きという言葉がありますが、今の時代の裁判を見ると、とにかく時間がかかります。理屈の世になるほど複雑な法が必要になります。

(本来の日本人は法の前に良識や社会の教えがあり、治っていた国だと思いますが‥)

 

現代は光の量が減って闇の勢力の方が多いようです。お上(おかみ)が光を当てないといけないのですが、そのお上自体が裏の闇の世界で蠢いている日本になりました。

もっと意識の高いところからの光が必要なのでしょう。

この意識の高い所は、上(うえ)の世界にはなく下(した)の世界にこそあります。

正直ものの日本人に聞いて下さい。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。