前稿で「あ い う お え」の順序で日本語の母音の世界ができて来たと言う話をしました。
最後に日本に来たのが「え」の世界。
今回はこの「え」の世界について書いてみます。
天罰(てんばつ)(TENBATU)、天道(てんとう)と言う言葉があります。良く、あの人は行いが悪いからいつか天罰があたるとか、悪い事するとお天道様が見ているよとか言います。
母音は一番高い位置にあるのが「あ」で、天を(あま)と呼びます。天(あま)の川と言いますね。
その天(あま)から私達の住む地上「い」(I)までの空間が「え」(E)の世界です。
この「え」の世界は「あ」の世界とは違い、矛盾や闘争の世界です。知恵の世界でもあります。
太陽の「あ」の世界は分け隔てなく、全てに平等です。お金持ちだろうと貧乏だろうと太陽の光は降り注いでくれます。そこには好き嫌いも、駆け引きもありません。
一方、「え」の世界は、どちらかと言うと、人間が知恵で(良い悪いは別です)作った世界。よく、霊感(れいかん)(REIKAN)があるとか言いますが、その「RE」の世界もそうです。閻魔(えんま)(ENMA)や天狗(てんぐ)(TENGU)の世界。
経済(けいざい)(KEIZAI)、エコノミー(EKONOMII)の世界。
電気(電気)(DENKI)、原子力(げんしりょく)(GENSIRIYOKU)、エレクトリック(EREKUTORITUKU)など、など。
私達は、いつのまにか「あ」の世界を忘れて、「え」の世界に翻弄されて生きています。
金(かね)(KANE)やマネー(MANEE)は、物質の質を持つ、KやMにNの世界が魔法をかけてできたもの。
一つだけ、人間は太陽の光を、太陽光パネルにして、電気に変えて、お金に換えてます。
もし、天罰と言うものがあるなら「あ」の世界を「え」の世界に引きずり落とした事ではないでしょうか。無償の「あ」からいただいたものは、無償で人々に分け与えたら、自然の形態は守られて、熊も悪者にならない気がしています。
やはり、地球の癌は人間の世界かも知れません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。