日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

閑話休題 ブルーマウンテンNo. 1

福岡市和白の「珈琲やさん」で初めてブルーマウンテンNo. 1を購入しました。

 

他の安い種類でも美味しいので、最近は購入して家で飲むのは、色んな意味でまとまりを感じるコロンビア一択でした。

昨年末に伺った時に、今年はこの10年でも一番頑張った年だったので、贅沢してブルーマウンテンNo. 1を飲んでみました。

価格は通常の倍以上します。

それまで、東京など他の街で頼んだ事はありましたが、通常の豆との差を感じませんでした。

なので、まあ、普通のブレンドよりは少しは美味しいだろうなくらいの感覚で飲んでみました。

 

飲んでびっくり、珈琲豆に気品という言葉を使うならこの味かと思いました。香り、色合い、酸味、苦味のバランスが軽やかにまとまっているが存在感がある。

後味もふんわりと珈琲の香りが残る。

珈琲豆の粒の大きさがしっかり管理されていて、焙煎にもバラツキを感じず、優しい味です。この味なら倍以上払っても当たり前だなと感じました。

 

マスターにいつ頃からコーヒーが深煎りで苦く(炭の味)なったのか伺ったら、ちょうどエスプレッソコーヒーが出回った頃のようです。

オフィスなどで、多くの人数分のコーヒーを急ぎで出すために生まれた、急ぐという意味でエスプレッソと名付けられたようです。

そうなると一杯ずつ美味しいコーヒーは入れられないから、思い切って焙煎を深くして(焙煎も技術を要しないのでメーカーは楽、価格の落ちた古い豆でも、炭の味にしてしまえば分からない)普及させたようです。

その頃からコーヒーは豆の味から炭の味に変わってきたとのこと。

40年前は福岡でも、かなりの喫茶店で「珈琲やさん」と同じような味のコーヒーを出していたそうです。

コーヒーとはこんなものという思い込みは、うまくメーカーが楽になるように誘導されて今に至っているようです。

最近は香料で味をつけたような豆をフルーティーなコーヒーとか言っているお店も出てきました。

例えば、日本茶日本茶として美味しいのであって、フルーティー日本茶とかあったら変ですよね。

 

ともあれ、今年の年末も、昨年より、良い年だったと言える年末になるように、日々しっかり取り組まねばと思います。