本日、昔の教職時代の同僚とその奥様と一緒に福岡市和白の「珈琲やさん」に行ってきました。
ご夫婦共に、その味の美味しさを感じていただいたみたいで、夫婦でさまざまな種類のコーヒーを合計6杯飲まれて、帰り際にその中の2種類の豆を買って行かれました。
まず、最初の1杯目で初めての味を感じられたようでした。
今まで飲んでいたコーヒーは炭に近いもので、豆本来の(それぞれの豆独自の)酸味と苦味のバランスがあるコーヒーに出会っていただき嬉しい限りでした
マスターとご夫婦の会話の中で、何故海外のコーヒーは苦いのかとの話題で、日本人は和食の世界もあり、さまざまな調味料や味付けがあるので、感性が高い、
だけども、コーヒーに関しては美味しく飲もうという文化がないとの話が出ました。
私は二つの事を思い出しました、一つは、以前、料理研究家の辰巳芳子先生が縁あって有名な「いのちを支えるスープ」を熊本市南区にある『みゆきの里』という社会福祉法人と医療法人を経営するハートフルな老人対象の施設に伝授されたことがあります。今でも、週に一度入所者の方や訪問者に提供されているようです。
この辰巳芳子先生が、みなさん強火中火弱火と言うけど、火は10段階あると説明されたそうです。
それくらい、日本人は料理(珈琲豆の焙煎も同じ)に繊細な国民です。
もう一つは、武術の先生(空手でも居合でも達人です)
が、日本刀の話しをしてくださって、日本刀は、実際に実践で人を斬っていた時の日本刀が素晴らしいとおっしゃってました。
つまり、実際の使い手が、この刀は使ってみてどうだこうだと刀工に伝える。刀工はその話を元にさらに改良を加える。そして使える名刀ができる。使い手が刀工を鍛える、ごまかしのない世界があったと。
WBCのアメリカとの決勝戦の前に大谷翔平選手がミーティングで今日一日は大リーグをリスペクトするのをやめましょう!と言っているシーンを覚えている方がいると思います。日本人は礼儀、礼節を大事にします。
ただ、リスペクトしすぎると遠慮しすぎて、本当の力は出てこない。
コーヒーも同じだと思います。
アメリカ、ヨーロッパのコーヒーが本当に美味しいのか、日本初上陸とか言う言葉に踊っていないか。私達日本人には伝統的に味の感性があります。
コーヒーも飲み手が作り手を鍛える(酸味、苦味、冷えても美味しいのか、焙煎しすぎで炭になっていないか、など)事があっても良い気がします。
日本はコーヒーに関してはあまりにも遅れていると思います。
リスペクトをやめて美味しい味とは?を追求しませんか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。