日本語の音の秘密(志矢木太陀介)

名付けに役立つ話と日本語の音の秘密を書いていきます。表題の太陽系の図はfreepikより。

七十二候について

Wikipediaによると「七十二候(しちじゅうにこう)とは、「古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと」とあります。

 

日本の渋川春海(安井算哲 やすいさんてつ)がこれを日本の気候風土に合わせて作り替えました。江戸時代の事です。

 

安井算哲に関しては『日本明察』という映画があり、岡田准一さんが演じています。

 

ちょうどお彼岸なので、この時期の七十二候を見ると以下のように書かれています。

1年の24節がさらに三つに(5日間)に分かれます。

 

初候

雀始巣(すずめ はじめて すくう):雀が巣を構え始める

次候

桜始開(さくら はじめて ひらく):桜の花が咲き始める

末候

雷乃発声(かみなりすなわち こえを はっす):遠くで雷の音がし始める

 

皆さんはどう感じられるかは分かりませんが、(  )内の訓読みの説明がとても美しく感じます。

安井算哲は日本で初めて和暦を作った方です。地球儀も天球儀も作っています。

実は渋川春海(SIBUKAWA SHYUNKAI)という名前を聞いて、名前の音の持つ世界とその業績がピンと来ませんでした。 詳しく調べてみると、業績を成した時は安井算哲(YASUI  SANTETU)という名前でしたので、季節に対する敏感さと宇宙への視点は(YA)という音の次元から来ており、それに二つのT音(TETU)が創造の応援をして、新しい暦や地球儀などを作っています。

名前と業績が良く似合います。

 

素晴らしい日本人がいらっしゃいました。

 

今は、七十二候の言葉は暦(カレンダー)の中でほとんど表現されたものはありませんが、日本語の訓読みを使って季節の特徴を表現している美しい言葉があります。

ご興味のある方は、是非日本の七十二候をお調べになって下さい。

ほっとする表現に溢れています。

(※写真は神武天皇が宮崎の日向(美々津)から東征した時に渡った地点の海の写真です。本日春分の日に撮影したものです。)

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。